文化遺産を未来へ繋ぐ、修復の匠

時を超えて受け継がれる技で、失われゆく文化遺産を蘇らせる。Ami Weaverは、歴史的価値を持つ織物や漁網修復を通じて、伝統技術の継承と文化財保護に貢献します。

修復前と修復後の歴史的漁網の比較画像。左半分は破損し色褪せた状態、右半分は丁寧に修復され元の輝きを取り戻した状態。
歴史的漁網・織物の修復前後の劇的な変化。失われた美しさが蘇ります。

文化的意義の探求

単なる修復ではなく、その織物や漁網が持つ歴史的・文化的背景を深く理解し、その価値を再構築します。

失われた技術の再現

古文書や出土品からの徹底した調査に基づき、当時の材料選定から織り方まで、失われた手技を忠実に再現します。

文化財保護への貢献

修復を通じて日本の貴重な文化財を現代に留め、次世代へと受け継ぐための重要な役割を担っています。

文化財修復の専門知識と技術

Ami Weaverは、文化財保存修復学に基づいた科学的アプローチと、長年培った高度な伝統技術を融合させ、唯一無二の修復を実現します。

  • 科学的アプローチに基づく診断: 材料分析、年代測定、劣化診断を行い、最適な修復計画を立案。
  • 歴史的考証能力: 当時の製法や素材に関する文献調査、考古学的知見に基づき、オリジナルに近い状態を再現。
  • 国際的修復基準への準拠: 文化財修復における国際的な倫理規定と技術基準を遵守し、認定資格を持つ専門家が担当。
  • 伝統技術の継承: 熟練した職人による手作業で、繊細な織り直しや結び直しの技術を駆使。
顕微鏡で古い繊維を分析している修復士の手元。高い専門性と精密さを象徴する画像。
最新の科学技術と熟練の職人技の融合。

綿密な修復プロセス

貴重な文化財を未来へ繋ぐため、Ami Weaverでは細心の注意を払い、段階的かつ透明性の高い修復プロセスを踏んでいます。

ご依頼品の現状を詳細に調査し、材質、構造、損傷の種類と程度を記録します。非破壊検査、光学顕微鏡観察、材質分析などを実施し、状態評価報告書を作成します。
診断結果に基づき、修復の目的(保存、閲覧、展示など)と将来的な環境を考慮した上で、最適な修復計画と処置方針を立案し、お客様と綿密に協議します。
埃や汚れの除去、素材に適した安定化処理を行います。この段階で、劣化の進行を遅らせ、以後の修復作業に耐えうる状態を確立します。
素材、構造、色調を考慮し、最小限の介入で欠損部の補修を行います。必要に応じて裏打ちや部分的な繊維の補強など、繊細な手作業で元の状態に近い美しさと強度を取り戻します。
修復完了後、安定性を確認し、最適な保存環境や今後の取り扱いについてアドバイスいたします。全ての修復過程と処置内容を詳細な報告書として記録し、お客様にお渡しします。

歴史考証と文献調査の専門性

古文書や絵図が広がる書斎のテーブル。虫眼鏡や伝統的な筆が置かれ、歴史考証の雰囲気を伝える。
古文書、絵図、考古学的知見から歴史を紐解きます。

Ami Weaverの修復は、単なる物理的な復元に留まりません。失われた技術の再現には、徹底した歴史考証と学術的な調査が不可欠です。

古文書・絵図資料による製法復元研究

江戸時代から明治初期にかけての漁業に関する古文書や、当時の暮らしを描いた絵図などを詳細に分析。織物の構造、使用されていた繊維、漁網の結び方など、現代では失われた製法を手がかりから復元します。

地域博物館・文化機関との学術連携

京都をはじめ、各地の博物館や文化機関と緊密に連携。所蔵されている同時代の遺物や研究データとの比較検討を行い、より正確な復元を目指します。

考古学的知見を用いた比較研究

考古学的出土品である古代の布や漁具の断片、海外の類似事例との比較文化研究を通じて、当時の素材や技術の進化、文化交流の側面まで深く考察し、修復に活かします。

修復実績ポートフォリオ

Ami Weaverが手掛けた修復事例の一部をご紹介します。それぞれの文化財が持つ歴史と物語を、匠の技で蘇らせてきました。

江戸時代の破れた漁網が緻密に修復された様子。
江戸時代漁網の完全復元プロジェクト

水害で大きく損傷した江戸時代の竹製漁網を、当時の文献と残された断片から完全復元。結び目の技法や素材の選定まで、当時の職人の意図を再現しました。

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明治時代の西陣織帯の色褪せが修復され、元の鮮やかな色彩を取り戻した状態。
明治期西陣織帯の色彩復元事例

長年の保管で変色・劣化が進んだ明治時代の西陣織帯の修復。当時の染料を分析し、現代の技術で色彩を忠実に再現すると共に、生地の脆弱部を補強しました。

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戦前の漁具セットが丁寧に保存修復された状態、錆や劣化が除去されている。
戦前の漁業道具セット保存修復

個人蔵の戦前の漁業道具一式(木製浮き、麻網、竹籠など)の保存修復。錆の除去、防腐処理、破損箇所の補修を行い、歴史的資料としての価値を高めました。

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文化機関との協力関係

Ami Weaverは、日本の貴重な文化財を共に守り育むため、多数の文化機関との連携実績を誇ります。

国立博物館のロゴ
国立博物館

特定の歴史的染織品の調査・修復協力

大学の研究機関のロゴ
大学研究機関

繊維材料の科学的分析に関する学術連携

文化庁のロゴ
文化財保護委員会

重要文化財指定品の修復プロジェクトに参画

国際的な文化遺産基金のロゴ
国際文化交流団体

海外博物館所蔵品の研究と技術支援

文化保存への理念と責任

私たちの使命は、単に物を直すことではありません。それぞれの文化財が語る歴史と、そこに込められた人々の想いを未来へ語り継ぐことです。

修復士が古い織物を注意深く扱う手元のクローズアップ、繊細な作業への敬意が伝わる。
世代を超えて受け継がれる文化への敬意と責任。

Ami Weaverの修復3原則

  • 最小限介入: オリジナルの状態を最大限尊重し、必要最小限の処置に留めます。
  • 可逆性: 将来的な再修復の可能性を考慮し、処置は可逆的な材料と方法を選択します。
  • 記録性: 全ての作業工程、使用材料、判断経緯を詳細に記録し、透明性を確保します。

私たちは、これらの原則に基づき、地域文化のアイデンティティ保護、ひいては国際的な文化多様性の保護に貢献する責任を自覚し、日々の修復活動に取り組んでいます。

修復ご相談の流れ

大切な文化遺産を未来へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。

1. 初回相談・現状調査

お電話またはメールでご連絡ください。ご依頼品の画像などをご送付いただければ、無料で現状の診断を行い、修復の可能性や大まかな方針をご説明いたします。

2. 詳細診断・お見積り

必要に応じて実際にご依頼品を拝見し、より詳細な劣化診断と、修復にかかる時間と費用のお見積りを提出いたします。この段階でのご相談は無料です。

3. 修復計画の承認・実施

お見積りと修復計画にご納得いただけましたら、正式にご契約となります。その後、経験豊かな専門家が計画に基づき、丁寧に修復作業を進めます。